作者取材の為お休みします

「第一話 狩人王に俺はなる!」
オッス!俺の名は1129。
良い肉って読んでくれよな。
俺は村一番のハンターになるべく、その偉大なる一歩を踏み出した新米ハンターさ。
新米なもんで何をどうすれば立派なハンターになれるのやらさっぱりわかんねー。
取り合えず、長老にでも話を聞いてみるか。
おう、長老。どーすれば立派なハンターになれるんだ?
何々?ハンターとはモンスターを狩る者。生肉も取って来れない奴は到底なれないって?
そこまで言うなら取ってきてやろうじゃねーの!その生肉って奴を!


売り言葉に買い言葉で村を飛び出したは良いものの、何をどーすれば生肉が手に入るのかさっぱりわかんねー。
困り果ててウロウロしてると頭の中に、長老の声が聞こえてきた!
テレパシー使えるのかよ!
ふむふむ。
草食恐竜を狩って、その肉を取れば生肉になるってんだな?
よーし!じゃあそこら辺でモシャモシャ草を喰ってやがる草食恐竜を仕留めるぜ!
おらおらー!


ふー、てこずらせやがって。
だがまぁ、でかいくせに見掛け倒しだな。
コイツの事を今度から木偶の坊と呼ぼう。
それにしても狩ってる俺が言うのもなんだがこの木偶の坊、仲間が俺にまさに狩られてるってのに、助けもせず逃げもせず、モシャモシャ草を喰ってるのはどーなんだ?
良いのか?それで?
まぁ、生肉も手に入ったし納品ボックスに納めて今日の狩りは終わりだ。
報酬をもらって、また明日長老に聞いてみよう。


「第二話 釣り大好き三平」
さぁ、今日も長老に立派なハンターになる手順を聞いてみるか。
ん?釣り?
釣りをしてもハンターなのか?
それって漁師じゃねーの?
まぁ良いや。狩りよりも楽かもな。
今日は釣りをやってみるか。
サシミウオって魚を釣れば良いんだな。
生で喰うと美味そうな名前だな。


釣りの餌を村で買い、ついでに武器も大剣に買い替えて、これでますます一流ハンターに近付いたって訳よ。
しかし、釣りをやるには釣り場が必要なんだがどこで釣りをすれば良いのやら?
フラフラとさ迷っている内に、俺は湿原に辿り着いた。
見れば小川が流れている。
よーしここで釣りをするかと川に近付くと、突如現われた巨大な影に俺は吹っ飛ばされた!
な、何だ?
起き上がると猪みたいな奴が鼻息も荒く後ろ足で土を蹴っている。
また来る!
俺は買ったばかりの大剣を構え突進してくる奴に向かって振りかざし・・・
使いにくいー!
重くて振りにくいぞこの剣は。
ようやく、振り上げた所に猪がドーン!
またまた吹き飛ばされた。
くそー!
そんな事を何度もしてる内に俺の意識は闇に沈んだ・・・


目を覚ますと俺は村にいた。
村人に聞くと、昨日、荷車に恥ずかしい格好で乗せられて村に運ばれて、投げ落とされたそうだ。
くそー。
村人全員の頭を殴って記憶を失わせたい。
もう猪はこりごりだぜ。
近場の納品ボックスの近くでサシミウオを釣り上げる事にしよう。
ミミズを針につけて、貯め池に投げ入れる。
お、近付いてきた。よーし喰え喰え。今だ!
釣れたー!
何だこの魚?ハリマグロ?
マグロってこんな貯め池にいるんだ。
よーしどんどん釣るぞ〜。
俺は調子に乗ってどんどん魚を釣り上げた。
キレアジ。眠魚。黄金魚。
それはもう爆釣!
しかし、肝心のサシミウオが釣れやしねー。
どーなってんだ?自分でさばいて刺身にするのか?なんて思っていたらまたまた長老からテレパシーが。
その貯め池にはサシミウオはおらん。
何〜!?
最初に言えよ!
そんな事は!
と言う事はやはりあの猪のいた小川で釣るしか無いのか・・・
今日は疲れたのでまた明日!


今日こそはサシミウオを釣り上げなければならない。
しかし、その為にはあの猪野郎が邪魔だ。
まずあいつを狩らなくては。
今回は、体力回復の薬を常備して万全の体勢で猪狩りに望む!


さて、やって来ました。釣り場。
邪魔な猪をぶった斬るぜ。
猪突猛進な猪をひらりと避けてって当たってるやん!
避けきれず吹っ飛ばされて体力を回復しつつ、ついに猪を倒したぜー!
でもこいつ生肉一個しか取れないのかよ。
強いくせにしょぼいぜ。
さて、釣り場は?あ、あれ?違う場所に来ちゃった?
さっきの釣り場はってえー!?
また猪がいるー!?
何で復活してやがるんだよ!ボケ〜!
くそー。
静かに釣りをしてたら、猪も襲ってこないかな?
お、突進してるけど当たらないじゃん。
よしよしそのまま、お、釣れた!ってどーん!
俺はまた気を失った・・・


再び屈辱の格好で村へと運ばれた俺は、今度こそ猪を倒し、間違えて違う場所にも行かず、ちゃんとサシミウオを釣り上げる為にみたびあの湿原を訪れた。
三度目の正直じゃい!
またまた激しい泥仕合を制し、猪を下すと、ファンゴの毛皮が手に入った。
お前ファンゴって言うのかよ!
猪で良いよ別に。
そしてようやく落ち着いた雰囲気で釣りを開始。
この場所でこんなに静かに釣りが出来るなんて俺は幸せだ。
そして、サシミウオが爆釣!
何だよこんなに簡単に釣れるのかよ!
釣りが難しいんじゃなくて猪倒すのが大変なんじゃん!
こうして、俺は見事釣りの試練もクリアーしたのだった。


「第三話 こんがり肉を焼いてみろ」
凄腕のハンターになるべく長老の出す過酷なクエストに果敢に挑戦する俺事1129(良い肉)。
今日のハントはどんなんだ?長老よ。
何々?こんがり肉を持って来いだと?
何だこんがり肉って?
前に取った生肉を道具を借りて焼けば良いのか。
何だ簡単じゃん。
もう生肉持ってるし。
じゃあ、焼いてみよう!
椅子まであるのか用意が良いな。
お、楽しげな音楽が聞こえてきた。
音楽も終わったから焼けたかなって生焼けかよ!
何だよじゃあもう一回焼いてみよう、音楽も終わって良し今だってコゲ肉かよ!
生肉無くなっちゃったじゃねーか!
仕方ないな、またあの木偶の坊を狩るか。
オラオラ!死に晒せこの愚鈍ども!(このゲームには、グロテスク、暴力的な表現が含まれています)
よっしゃ取れた取れた。
さてめんどくさいんでここで焼くか。
前にも言ったけどこいつら、仲間が殺されて今まさに俺に肉が焼かれていると言うのにモシャモシャ草を喰いやがって、この泰然自若ぶりには畏敬の念すら覚えるぜ。
俺が村の友人知人を殺されて目の前で焼かれていたら絶対に逃げる!
音楽が終わって肉の色が良い感じに焦げておら今だ〜!
よっしゃー!
こんがり肉が焼けた〜!
上手に焼けました〜!って今の誰だ?
しかしこの声は気持ちが良いな。
この声を聞くと、何か脳から良い感じの汁が出るみたいだ。
この声が聞きたくて、何度も俺は生肉を焼いてしまったぜ。
もちろん失敗の方がはるかに多かったけどな。
結局、こんがり肉は全部で5個くらいしか出来なかったぜ。
コゲ肉は10個以上出来たのに。
肉を焼くのも結構難しいものなんだな。
さて、今日はここまでにして納品ボックスにこんがり肉を納めるか。
報酬ももらって、狩りはまた明日・・・と思ったけどよくよく考えたらメモリーカード挿してねーから俺のこの頑張りは全て無駄なのかよ!
名前も適当だし!
俺は実験体かよ!
くそ〜オボエテロ!
誰か1129でモンスターハンターをプレイしてくれ!頼むよ!
たの・・・
プツッ!